デニス・バンクスです。

今日は3月20日、私たちはニュー・メキシコ州コチティ湖、
コチティ・プエブロの居留地にいます。
3月11日、日本で大規模な地震が起きました。巨大な津波は多くの人々の命を奪い、
壮大な被害を出しました。大災害です。
それに引き続いて、原子力発電所での爆発事故! 本当に大悲劇が起きてしまいました。
アメリカでこのニュースを聞き、私はすぐに、日本で苦しむ人々のための祈りを呼びかけました。
日本中が大きな悲しみの中にいます。
この大災害は、決して日本の国だけに留まるのではなく、
世界中の自然環境に影響を及ぼすでしょう。これは誰もが認識している事です。
現在世界各国が日本を支援しようと手を差し伸べています。
オジブエ・ネーションでは、チーフ、テリー・ネルソンが、カナダのグロゾー川沿いの
オジブエの土地2300エイカーを、地震で家を失った日本の避難民に提供し、
ここで新しい生活を始める事を提案しています。
日本への祈りの輪は、力強く広がっています。
現在、私はロンゲスト・ウォーク3の途上におり、糖尿病撲滅のためアメリカ大陸を横断中ですが、
どのコミュニティーでも日本で起きた大災害を心配して、たくさんの人々が祈りの輪に参加しています。
このように多くの人と共に日本のために祈る事ができて、嬉しく思っています。


以下ホピより

2011年3月17日

ホピは日本と母なる地球のバランスを回復するための祈りへの参加 を求める

ホピは今、バランスを失ったこの私たちの世界で危機に直面した、
日本の人々のために、そして世界の人々のために祈っている。

われわれはみな、いま母なる地球の大きな変化の時のなかにおり、
今起きていることはすでにわれわれのエルダーによって以前から予
言されていた。われわれの予言も、われわれの儀式も、地球のわれ
われの聖なる大地が泣いていることを伝えている。そしてわれわれ
の子供たちは、彼らの未来のためにホピがバランスを回復してくれ
ることを望んでいる。

われわれのエルダーたちは、この幾多の変化のなかをいかに通り抜
けるかについて、導きを与えてくれていた。人類は今すべてのいの
ちが従うことになる細い道を選びつつあり、われわれはいつかこの
日が来ることを知っていた。

ホピとして、われわれは、あなたがわれわれの仲間に加わり、母な
る地球とすべてのいのちのバランスをとるための祈りの輪に加わる
ことを求める。われわれは、たくさんの祈りをとおして多くの良き
ハートと共に祈ることで、われわれのエルダーたちが言っていたよ
うに、この間に起きた出来事の衝撃を軽減することが出来ると信じ
ている。

ダライラマや世界の人々と共に、日本と地球とすべてのいのちのた
めに癒しを送るための祈りに、われわれはホピとして加わる。この
変化の時にあって、われわれは世界のすべての人々に、よりバラン
スのとれた生き方に戻ることを求める。

ホピは言う。われわれがこの変化の時を通り抜けていけるための道
はあると。それは、地球を敬い、そのすべてのいのちを敬い、母な
る地球の上を優しく歩くことだと。われわれのハートを未来に繋が
るこの細い道の心とひとつにもう一度つなぎ直すことだと。

植物を庭で育て、そこに水を与えることで、聖なる命を敬い、われ
われの子供たちの未来の世代のすべてのいのちのために、あなた方
のハートを、みなの母なる大地を讃えるホピのハートと繋ぎあわせよう。

カワク・ワ ロロマニ(ありがとう。未来に良きことが起こりますように)

リー・ウェイン・ロアマイェステワ
キクモングイ シュンゴパヴィ村チーフ

Lee Wayne Loamayestewa
Kikmongwi, Chief of Shungopavi Village

インディアンの子供たちが書いてくれた寄せ書きです。

インディアンの子供たち寄せ書き


デニス・バンクス、日本への祈り 石川史江訳
  〜福島原子力発電所の危機的状況の中で〜

 アメリカ合衆国は現在の気違いじみた原子力産業の即時操業停止を、深刻に考えなければならない。
原子力が我々の手に負えないものである事を認識すべきだ。

 アメリカ合衆国は、現在カリフォルニア、ニューヨーク、ペンシルベニア、
アメリカ南西部ロス・アラモスなどにある原子力発電所及び関連施設を、
即刻調査し閉鎖する必要がある。

 1978年のロンゲストウォーク以来、我々は様々な所を訪れて、原子力の悪をアメリカ世論に訴え続けて来た。
デザート・タートル・ロック、グランド・キャニオンなど。
グランド・キャニオンでは現在、ウラニウム採掘による地下水への放射能流出が問題になっている。

 40年前我々は、アメリカ最大のウラニウム採掘場、ニューメキシコ州グランツにある
ジャック・パイル鉱山で、採掘に反対して大きな抗議行動を行なった。

 そして45年、50年経た現在、警告して来た事が起こってしまった。日本の福島原子力発電所の危機的状況だ。
我々は危険を予測する科学者のつもりはないが、ともかくも現在それが起こっている。

 アメリカはじめ世界中の国の政府、首脳が、母なる地球を管理するのは不可能な事だと認識するのは、一体いつになるのか。
母なる地球からウラニウムのような鉱物を採掘して、我々の理解を超える産業を発展させようなど、無理な事なのだ。

 未来はある。しかしもちろん、今までとは全く違った新しい視点で、我々の暮らしを創り出さなければならない。
どのように母なる地球を培い、どう培われていくか。それが始まったとしても、真の実現のためにはかなりの時間がかかるだろう。
現在のアメリカ社会は、「不動産」と「お金」でがんじがらめになっているからだ。

 我々の地球を母なる地球として認識しよう。母なる地球は、我々に食べ物を与えてくれる。
新しい次世代にとって、食べ物の自給自足は、とても大切な課題となる。巨大な企業に食料供給の管理を任せるのは、とても危険だ。

 巨大な食料産業は、種の管理を進めている。我々が現在反対している問題に、遺伝子組み換えのワイルド・ライスがある。
ミネソタ大学では、ワイルド・ライスのDNAを取り出そうと試みている。
本物のトウモロコシのためにも闘っている。
工場で技術者によって作られたトウモロコシは、食料とはなるが種にはならない。
植物を育てるためには、毎年別に種を買わなければならない。
自然に生息するワイルド・ライスとは少し異なる。

 未来を担う技術者も、そして新しい時代を生きるインディアンも、何が人類にとって正当な事か、
何が七世代後の子供達にとって大切な事かを考えなければならない。
今日、明日の事だけでなく、我々は常に150年先を見越して、今を決定しなければならない。
多くの人がその様になれば、それ自体が希望となり、素晴らしい未来が開けるだろう。

映像 http://www.youtube.com/watch?v=1_0y9N00pnw

以下レイ・トレーシーより
日本への祈り

先日の悲劇の衝撃にも、日本は健在である
私は、お見舞いと祈りを日本の全ての友人達に捧げる

私は、全ての震災被害者の安全と幸福を祈ります
神が、日本の復興のために祝福を与えてくれますように
神が、日本の人々の信仰に力を与えてくれますように
神が、日本の人々の未来に希望を与えてくれますように
神が、日本の人々に強い精神力を与えてくれますように
神が、日本の人々に心が挫けない力を与えてくれますように

私の故郷の周りにある四つの聖山の精霊が、日本の人々の故郷も守ってくれますように

日本の人々に、ナバホの祝福の祈りを捧げます

調和のある美しい人生でありますように
調和のある美しい人生でありますように
調和のある美しい人生でありますように
調和のある美しい人生でありますように

日本の人々の人生は、必ず輝きます

真摯な愛と敬意を込めて


レイ・トレーシー

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